IT企業で売上が1社に依存している会社は高リスクで超ヤバイ

IT企業で、売上のほとんどが1社に依存している会社が存在します。その状態が引き起こす可能性のあるリスクについて解説します。

1社に依存すると発生するリスク

発注がなくなり、売上がゼロになるリスク

発注がなくなり、売上がゼロになるリスク

コロナ禍によるビジネスの影響

このコロナ禍の状況で、どの業界も大きな大打撃を受けています。IT企業もその影響を、大きく受けています。

IT企業は、普段から認知の高いゲームやWebサービス、スマホアプリ以外にも大きな売上がある会社が多数存在しています。それは、非IT企業からの発注です。この発注が、コロナ禍による大きな影響を受け、大幅な縮小や無くなってしまっています。そのため、非IT企業から売上を得ていた会社が大きな損害を受けています。

新規開発予算はカットされ、現状維持に必死

IT企業が、非IT企業から受ける案件はいくつかの種類があります。

  1. ビジネスを拡大させるための新規案件
  2. ビジネスを効率化させるための改修案件
  3. システムを維持させるための保守案件

など、新規・変更・維持など様々な種類があります。この中でも大きく影響を受けるのは、1(新規案件)と、2(改修案件)になります。

大きな発注がなくなり、売上が0となる

まず、サービス業界は、顧客の減少、外国からのインバウンド客の来訪禁止などにより大きな打撃を受けました。もともとはオリンピック開催の予定があり、それに合わせた新規事業案を作成し、予算をつけ、システム開発の発注準備などをしている会社が数多く存在していました。しかし、上記の通り、その新規サービスの提供が困難とあり、発注予定だった新規案件がなくなります。もし、会社のエンジニアリソースのほとんどをその案件にアサインする予定だった場合、売上が0となるリスクがあります。

また、改修案件や保守案件も、発注企業がコロナの影響で倒産してしまえば、無くなってしまいます。もしそうなった場合、多数のエンジニアを早急に次の案件に参画させなければ、売上0が続いてしまいます。それは、キャッシュが枯渇するリスクとなります。

こういったことは、SES(客先常駐)や受託開発のどちらにでも発生する可能性があるので、注意が必要です。

技術が偏ってしまうリスク

技術が偏ってしまうリスク

業務内容のマンネリ化

1社(1業種)からの受託に依存していると、基本的な業務内容は

  • 改修によるバージョンアップ
  • 保守によるメンテナンス

が主な業務となります。

このようになってしまうと、ビジネスはうまくいっていても、エンジニア目線では業務内容がマンネリ化してしまい、飽きてしまいます。ベテランエンジニアや上昇志向のあるエンジニアは、日々刺激や新たな案件を求めています。会社からそのような案件を提供できなかった場合は、退職(離職)してしまう可能性があります。さらに、そのようなエンジニアは、システムの維持に大切なエンジニアである可能性もあり、同じレベルのエンジニアを雇用するには、非常に困難でもあります。現在、どの会社もベテランエンジニアが不足しており、市場価値の高いエンジニアはすぐに内定をもらうことが可能で、よりよい条件の会社に転職をしてしまいます。

それを防ぐために、業務内容を変えられない場合は、

  • 他のエンジニアより高待遇にする
  • 福利厚生を豪華にする

などの差別化がどうしても必要になってきます。差別化がされておらず、不満となり貴重な人材がいなくなった会社をたくさん見てきました。

引き留めに成功している会社の中には、好きなApple製品をプレゼントされたというエンジニアも存在しています。何かしらの差別を与えることで、在籍してくれる可能性があります。ただの年功序列制度で評価してしまっている場合は、在籍し続ける価値がないと感じ取られてしまいます。

退職されると困るエンジニアには、何かしらの差別化をする必要があります。経験年数が同じであっても、努力するエンジニアとそうでないエンジニアの差は仕事をみると歴然です。

1社に依存しているため、案件や部署・チームの異動ができない

1社に依存していると、案件やシステムが全員同じものを担当するということとなります。複数の会社の案件があると、案件や部署・チームの異動が可能となり、マンネリ化がすることを減らすことができます。しかし、1つしかない場合、異動先が存在せず、マンネリ化となってしまいます。

会社に多数のエンジニアが在籍していて、全員が同じプロジェクトを担当しているという会社がたくさん存在しています。小さくチームは分かれていても、業務内容に大きな違いはありません。よって、解決策としては、新規顧客開拓が必要となります。

経営者や営業担当は、売上的にも技術的にも偏ってしまうリスクを避けるため、バランスのいい営業をしなければなりません。しかし、会社の方針で技術を絞るという会社もあります。そのため、技術(例:PHP)を絞って会社の強みにし、バランスのいい案件を用意するということもあります。

技術は同じでも、業態や業界が変われば、設計が変わるので、エンジニアも飽きずに楽しんでくれます。技術だけではなく、業務知識にも変化が必要です。

投資と同じで、分散させる方がよい

以上の理由から、1社に依存している会社は、様々なリスクを保有することになります。安定すれば問題がないのですが、コロナの影響でお客さんの発注がなくなる可能性もあり、エンジニアも人なのでいつか飽きがきてしまいます。そのようなことを防ぐために、33%ずつ程度でもいいので、受注先の分散が必要となります。

読むべき本