創業時のITベンチャー企業は成長するが地獄で過酷な労働環境の日々

大手企業や中小企業からベンチャーへ転職する人が増加しています。しかし、創業時のベンチャー企業は地獄で過酷な環境です。そんな大変なベンチャーの実態を紹介します。

ITベンチャー企業の実態

会社を運営するための人がいない

会社を運営するための人がいない

何でもやらなければならない

ベンチャー企業は、部署や課またそれを担当する専任がいません。表向きには存在するかもしれませんが、社内には存在していないことが多いです。創業時は、まず人がいません。各部署の人を採用していてはすぐに資金が尽きて、倒産してしまう可能性があります。

設立時は、代表取締役を始めとした、経営陣のみでビジネスをしていきます。経営者ならば、労働時間など正社員の制約とは関係ないからです。正社員を一人採用することは、設立時には厳しいからです。たった1人のエンジニアを採用をしたため、会社が倒産しかけたなんていう話をたくさん聞いてきました。それだけ安定するまでは、ベンチャー企業では社員を増やすことはできません。

そのため、限られたメンバーで幅広い業務をこなしていきます。エンジニアであろうとも、営業・経理・企画・顧客対応などなんでもします。「技術力だけ極めたい」というエンジニアには不向きな環境の可能性もあります。

日々、増え続けて減らないタスク

ベンチャーのタスクは日々増えていきます。ITサービスだけでも、正解が未知である時は、PDCAをひたすら繰り返していきます。過去・現在・未来を全て考えて開発をし、結果を元にアクションプランを決定します。

過去のサービスも、完全撤退をしない限り、ユーザが利用しているので保守運用が必要となります。会社の信用問題になるので、簡単にはクローズすることができません。少ないメンバーで、運用中のサービスと新規サービスの開発を進めていきます。

そのため、日々業務が減ることはほとんどありません。

コネ以外の採用が困難

創業したてのベンチャー企業は、採用も困難です。

  • 他のメガベンチャーとの差別化
  • ブランド力
  • 将来性

など、さまざまな目線で評価した時、なかなか求職者に選んでもらえません。そのため、ベテランエンジニアなどはコネ採用が多いです。初見で採用するよりも、会社や経営陣を知っていて、経営理念や将来のビジョンに魅力を感じて、就職してもらうことがほとんどです。

設立時は、会社から与えられるものは、将来性と膨大な仕事になります。安定した給料や福利厚生を求めるのであるならば、大手IT企業に就職した方が、リスクやストレスは少ないでしょう。

定時では仕事は終われない

定時では仕事は終われない

ビジネスは時間との勝負

ベンチャー企業での仕事は、定時で終わることは困難です。しかし、正社員であれば、一応定時で終わることは可能です。

しかし、他のメンバーのやる気が高すぎて、業務後も自己投資や開発など取り組んでいるエンジニアだらけです。スキルアップするために、副業をしているエンジニアも多いです。そのような環境で、定時で終わっているだけでは、大きな能力差ができてしまい、責任感のある事業は実力者に専任されてしまいます。ベンチャー企業は、実力重視であり、年功序列ではありません。年齢は関係ないのです。

仕事は協力もしますが、ベンチャー企業は野心家の集まりでもあるため、ライバルでもあります。仕事とプライベートをしっかりと分けたい人は、あまりオススメできません。見えないところで、日々努力をしているエンジニアがほとんどです。

ベンチャー企業は、実績と時間と実力の世界です。それらを考えるのが嫌な人は、もう少し安定した、ベンチャーや中小企業に就職することをオススメします。

寝れない日々が続く

周りの努力や熱意などを日々実感するため、寝れない日々が続きます。

  • 勉強
  • 開発
  • 副業
  • セミナー
  • 明日の戦略

など、寝ずに色んなことをしているメンバーの集団です。そのメンバーに合わせた行動をすることになるので、自身も寝れない日々が続きます。

始発から終電、その後は家で作業をする人もいます。仕事中毒(ワーカホリック)にならざるをえません。経営陣営からすると、このような社員は大歓迎です。教育や指示をせずとも、どんどんスキルアップし、業務をこなしてくれるからです。自身が努力をしない存在の場合、すぐに取り残されて、面白いビジネスを担当させてくれなかったり、技術的についていけなくなります。

上記の環境のため、寝れない日々が続き、休日も自己投資をすることになります。ただ、時間を犠牲にする代わりに、圧倒的なスキルを身に付けることができます。ベンチャー経験後、中小企業に転職したら無双することも可能です。

売上に追われる日々

売上に追われる日々

売れるかどうか分からないサービス

ベンチャーは、日々、新サービスを開発をします。ある程度マーケティング調査はしますが、売れるかどうかは実際にリリースしてみないと分からないため、見込みがあるものはリリースします。そのため、プロトタイプを鬼速で開発してすぐにリリースします。プロトタイプの開発をしている間は、売上がないので、サービス内容は最速最短最低限のみ(ミニマムスタート)となります。

自社サービスが売れない日々が続いてしまうと、資金が枯渇してしまいます。そのため、得意な技術分野で受託開発をすることもあります。しかし、受託開発はメイン事業ではなく、日々のキャッシュを生み出すためとなります。目標は、新規開発サービスを成功させることです。あくまで、そのための資金となります。何事も、資金がなければできないので、バランスよく事業をしていきます。

売れないサービスは切り捨てる

開発をしても、売れないサービスが出てきます。むしろほとんどが売れないサービスとなります。そのため、拡大が見込めないものは、すぐに開発終了(クローズ)します。そこに予算をかけ続けることはできないからです。大手企業であれば、研究開発費用が取れるかもしれませんが、ベンチャーは規模が小さいため予算がギリギリの会社です。来月の資金をどうするかを考えないといけないので、優しさは捨て、成功見込みがないサービスは切り捨てます。売上が見込めそうなサービスが開発できた時、会社のリソースを全力投球し、一気に拡大をします。この段階まで来ると、もう少しで成功するベンチャーになることができます。それまでは、全員全力投球の日々が続きます。めちゃくちゃ楽しくて、毎日が文化祭前日のノリです。

ITベンチャー企業はハイリスク・ハイリターン

ITベンチャー企業はハイリスク・ハイリターン

軽い気持ちでベンチャーに来てはいけない

「なんか稼げそうだからベンチャー企業に行きたい」

という話を知人や面接でも聞いたことがあります。しかし、そんな安易な気持ちで来ることはオススメしません。なぜなら、プライベートの時間がほとんど仕事になるからです。

趣味や家族、恋人との時間を確保する暇はありません。それらを全て捨てる覚悟ができて、ベンチャー企業に来ることが可能となります。成功しない限り、給料や福利厚生は中小企業を下回ることもあります。賞与(ボーナス)が出ないこともあります。しかし、成功すると年に何回も賞与をもらえることが可能になります。

覚悟のある方は、ぜひベンチャー企業に行くことをオススメします。

ベンチャーは自由であり、得るものは多い

ハイリスクなベンチャーですが、ハイリターンでもあります。普通の企業ではできない範囲の仕事をしたり、エンジニアでも他社の経営者とのコネクションが生まれたりします。また、基本的に自由で、やりたいことは何でも挑戦が可能です。将来的に起業を考えている方は、ローリスクで練習をすることができ、ノウハウを得ることができます。

そういった方には、逆に天国の環境でもあります。正当な評価で報酬や地位が欲しい人には向いている環境です。日々、成果を出しているが納得のいく評価をもらっていないと感じる方は、ぜひベンチャーに行きましょう。その成果と評価が、正しいものかどうかベンチャーで判明します。実力が足らなければ、元の環境に戻ってもいいし、成果が出た時は普通の会社ではもったいない人材ということになります。

ぜひベンチャーで、地獄で過酷で大変な労働環境の日々を過ごしてみましょう。

読むべき本